
日本庭園 Japanese Garden with Osamu MORI
著作「庭園とその建物」日本の美術第34号1969年至文堂刊。「庭園の鑑賞法は<庭いじり>から行うべし。芸術鑑賞には、すべからく活動から入るものであるが、特に庭のデザインでは、最初は素人であっても趣味教養が高く、感覚の秀でた人が、一度自作の楽しさを経験すると、建築はともかく、庭園だけは他人に任せられなくなる。幾度となく重ねると、専門家の及ばない着眼点から、時代の達人となる。夢想国師によって固まった「枯山水」の抽象的な石組には、古代から伝わる「自然風景式庭園」として「縮景」されたものでない、仮託された何かを感じるし、八条宮智忠の桂離宮「回遊式庭園」から、茶会の庭「路地」が生まれた。」とあったような、ええ半世紀前の記憶ですので怪しいですが。著作「庭園とその建物」1969年至文堂刊には、そのように書かれています。この講演で使われた専門用語(上記太字)をこれから順に書いて行きます。