オフィスは最も多く設計してきた建築用途ですが、貸しビルと自社ビルでは全く違っているのを、名古屋に戻ってきて知りました。
都市に建つ現代建築はオフィスとマンションに尽きるのですが、1995年、20年ぶりに名古屋に戻ってきて名古屋の建築事情に驚きました。
名古屋市内の景色は変わっていないのですが、三河の工場に現代的オフィスが建つ姿に驚きました。ものづくり愛知県の工場は海外に工場を出すにつれ、本社ビル、研究所、開発センター、実験場を工場の敷地に作るのでした。
私は、その工場のオフィスに、東京で得た貸しオフィスの知識をタイミングよく使う事ができ、楽しく設計できました。
トヨタ車体開発センター 2003年5月竣工
もう20年も前のオフィスです。私は他にも多くのオフィスも設計していますが、この建築の輝きは今も続いていると思っています。
BCS賞プリゼ日経アーキテクチャー 2003年7月
新建築 2004年3月臨時増刊
建築設計資料 95環境共生建築 2004年3月
2003_大庇の詳細名古屋プライムセントラルタワー 2009年4月竣工
名古屋市営バス那古野営業所の上への再開発「NAGOYA PRIME CENTRAL PROJECT」
名古屋市の事業コンペに東京建物と組んで応募し、提案のホテル棟をマンション棟に変えて、つじつまを合わせるというところからかみました。まさか、名古屋の駅前で100mのビルに関わるとは、でした。
当時名古屋支店では、超高層ビルの経験者は私しかいなく、外装をタテ型PC版でまとめ、プラン、特に1階のインテリアをスケッチをして、フィールドフォーの志村さんにインテリアデザインを頼みました。
当時の中国の建築技術は日本より劣っていると私は思っていたのでした。安かろう悪かろうと。しかし、北京オリンピック2008年による欧州のデザインが中国の建築を様変わりさせていました。圧倒的な数を作り出す中国に、日本が勝てる見込みはもうありません。自動車と同じです。
富国生命本社ビル 1980年竣工
1975年に入社し1年間の原寸教育の後、15人の専門チームに2年配属されて、オフィスの何たるかわからないままに、ジックリ体験できた、私の原点です。